ポール・チューダー・ジョーンズジョージ・ソロスとならぶヘッジ・ファンド界の巨星「あなたが守っているトレード・ルールとはどのようなものですか?」という問いかけに対しての回答。 「ナンピンをしないこと。トレードが上手く行かない時は枚数を減らすこと。上手く行っている時は枚数を増やすこと。コントロールできないような局面では決してトレードしないこと。例えば、私は重要な発表の前には多くの資金をリスクにさらすようなことはしない。それはトレードでなくギャンブルだからだ。もし損を出しているポジションを持っていて不快なら、答えは簡単だ。手じまうだけだ。いつでも相場に戻ってこれるのだから、新鮮な気持ちでスタートを切るのに優るものはない。 いくらでポジションをとったかということにこだわりすぎないこと。唯一の適切な問は、その日自分が強気なのか弱気なのかということだ。常に自分の出発点は前日の引け値だと考えることだ。<中略>トレードで最も重要なルールは巧みな攻撃をすることではなく、巧みな防御をすることだ。毎日私は自分のポジションが間違っていると仮定してみる。自分の損切りポイントが見えてくるんだ。<以下略>」 【マーケットの魔術師】Jack D. Schwager著 133-134ページより引用 これは、トレードの基本ですごく重要なことです。彼みたいに成功した人であっても基本を重視しているんだよね。 自分がエントリーした株価にこだわらないこと、毎日前日の引け値で値洗いして考えること。素人が一番苦手な部分で、含み損の株をなかなか損切れないのもこれができないからなんだよね。 毎日前日の引け値で値洗いしてしまえば、自分の中で損を確定することができ、その後その株を売ってもその日の収支はトントンになるから、その時点で新たにその株を買う気があるか考える余裕ができる訳だよね。 というより、「含み損」=「実現損」ということに気付かないとね。 |